黒べぇとおかあちゃん

動物病院の待合室で真っ黒の子猫の黒べぇとそのおかあちゃんに出会った。


おかあちゃんはケージの中に入ってる黒べぇを膝の上に置いて

大事に抱えている。

「黒べぇ、初の病院なんよ。」

とケージの中でミーと鳴く黒べぇをあやしながら話し始められた。


この黒べぇは生まれ変わりなんよ。。。


真っ黒な猫、黒べぇと北の山間部からこっちに引っ越してきたの。

新しい場所で黒べぇとおばばで仲良く暮らそうね。なんて言ってたのに

環境に慣れたころに家の裏の道路で黒べぇが車にひかれ死んでしまって…

田舎と都会での猫の飼い方をちゃんとしなかった私が悪んです。

黒べぇに悪いことをしてしまった…

かわいそうな事をしてしまった…

お庭に作った黒べぇのお墓をさすりながら

ごめんね…

ごめんね…

私の所に帰ってきて。

お願いだから帰ってきて。

って毎日毎日お墓をさすってお願いしてたの。


しばらくたったある日、裏戸を開けるとね

真っ黒い子猫がちょこんと座ってるじゃない!

黒べぇが帰って来た!

私の黒べぇ!

と思ったんだけど、落ち着いて考えると

ご近所で飼われてる猫が遊びにきただけかもしれないから

ちょっと眺めて…

ちょっと触って…

でも眺めてたら思うよね…

もしかしたら野良猫でお腹が空いてるかもって

ご飯をあげたらパクパク食べて、すぐにいなくなったから

やっぱり黒べぇじゃぁなかったぁ

ってがっかり。


そして次の日、裏戸を開けるとまたいるの!

その真っ黒い子猫が!

やっぱりこの子は黒べぇと思っちゃってね。

で!ご飯をあげてバスタオルにくるんで

ご近所を一軒一軒まわってこの子猫しりませんか?って尋ねたら

だ~れも知らないって!

やっぱりこの子は黒べぇの生まれ変わり!

車にひかれないようにお家の中に入れてお世話して

地域新聞の迷子猫のお知らせ欄とかを

しばらくの間確認したけどそれもなかったから

もうこれ以上は待たなくてもいいでしょう。

やぱっり私の所に帰って来てくれた黒べぇ。

で、まず電話したのが

大工さん。

今、日当たりの良い部屋を猫が快適に暮らせるお部屋に

家の中だけで過ごせるお部屋に改装をしてもらってるのと黒べぇのおかあちゃん。

そして最後に

私はね、この子は黒べぇの生まれ変わりだって信じてるの。

黒べぇが私の所に戻ってきてくれた。

と幸せそうな黒べぇのおかあちゃんの顔でした。


私もその子は黒べぇの生まれ変わりだと思っちゃうわ~!


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